西三河/ 二井寺城



ファイルNo0103

         主郭東側堀切

@ にいでらじょう 
  別名 
A住所:豊田市押井町
  旧:東加茂郡旭町押井 二井寺
 
B目標地点:普賢院
C形式:山城  D比高:50m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・堀・碑・標識
G時代/人物: 遺構は戦国期/ーー氏
H満足度:
凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  寺より10分


J撮影・訪問時期:2003年04月・2006年06月
            2023年05月

  
登り口標識

【道案内】 

東海環状道豊田勘八インタより国道153号線で進むと8Km先の足助中心部を越え、7.5Km先の足助新盛より県道19号に左折し、3Km先の旭町加塩橋で県道357号線に入り、東加塩で左に斜め戻る感じで林道が分岐しています。(入り口に林道名が明記してあり、林道・寺屋敷線となっています。) この林道を進み3Kmぐらいで右に二井寺普賢院があります。林道は普賢院手前から直線になり、寺の西側で90度に右にカーブし寺の北側で左折カーブしていきます。最初の右カーブの手前の直線の道の左側尾根上が城跡です。右カーブから手前50mくらいのところに墓地に登る細い道があり標識があります。墓地よりさらに登ったところが主郭です。(林道はこの地区を越えてまだ先に進むと下り道になり、県道490号押井地区にでます。)



【訪城備忘録】

登り口に城跡への標識が立てられ、登り切ったところに城址碑が立てられています。主郭には小さな石塔が立てられています。土塁はありません。主郭下東には二重の堀切があり、主郭真下の堀切は深く明瞭です。北側から西側には横堀に近い堀が巡ります。この横堀は主郭北側から三の郭の西側まで巡っています。現在は道になっていますので、当時も完全に巡っていたのかは疑問ですが、そうであったとしたら三河ではめずらしい遺構かもしれません。

主郭の南側が第二・三郭と接続しています。主郭と第二郭の間にも浅い堀切が認められ、二の郭と三の郭の間にも同様の浅い堀切があり各郭が独立した形になっています。第三郭より先も城域のようですが、遺構ははっきりしません。いずれにしても尾根上の長い城域です。無名の城ですが堀を多用し横堀の発達も認められ、単なる監視の城にしては技巧的に感じられます。現在は山間部の奥まったところの城ですが、当時は重要度が高かったのでしょうか?

【歴史】

城の創建、築城者は不明だそうです。ただ、武田氏の侵攻を受けているらしく、普賢院は武田氏の山形昌景に焼かれているとの事です。

  
  
城址碑
  
主郭
  
登城道から登ったところ(向こう側が三の郭から主郭がある)
主郭と二の郭の間の浅い堀切
主郭と二の郭の間の浅い堀切
主郭東下二重堀切
主郭東下二重堀切
  

近くの城・関連の城:高蔵城  槇本城  ※

          

主郭北側横堀
二井寺普賢院