西三河/ 槙本城



ファイルNo0093

小規模(旭町内では大きい方)ながら巧みな縄張りを持つ城で変則の虎口・馬出しが特徴的

                         堀切   

@ まきもとじょう 
  別名 

A住所:豊田市槙本町 
     旧:東加茂郡旭町槇本

B目標地点: 
C形式:山城  D比高:50m 
E現況: 神社・山林

F遺構等:堀・竪堀・堀切・虎口・土塁・碑 
G時代/人物:遺構は戦国<天正>期/松井氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  県道より8分

J撮影・訪問時期:2002年11月・2006年04月
            2018年06月

  
城址碑

【道案内】 

東海環状道豊田勘八インタより国道153号線で進むと8Km先の足助中心部を越え、足助中心部より国道153号線で11Km先の明川まで行き、県道366号線に入り3Km先の槇本地区で県道が大きく右にカーブする手前、左側の段上の民家の奥に槙本神明社に登る道が有ります。(ここの場所はわかりにくいです。介木川<けんぎがわ>が県道右手に迫っているところで、県道が右にカーブする手前です。カーブを越えると橋を渡り、介木川は県道の左手を流れます。これは行きすぎたと思ってください。)民家の前(ほんとうに庭先)を通り50m先で右手に登ります。



【訪城備忘録】

神社への登り道を進むと左手にこの付近ではあまり見かけない大きな堀切に出ます。高さは7mはありそうな大きな堀切です。そこより過ぎると神明社本殿下の郭に到達します。主郭は3mほど高くなっています。城跡に入ってきたのは城の南からですが、主郭の東側には土塁と堀で屈曲を作る連続虎口があり、さらに東端は堀切でしょうが、延々堀が続いていて、横堀のような、あるいは堀底道のような感じになっています。ここは、後世のものかもしれません。また、城の北側には堀切・竪堀も残ります。規模的にはそう大きな城ではありませんが、南側の大きな堀切、東側の連続虎口の配置など、一見の価値はあります。2002年にうまく撮れなかった連続虎口ですが、今回も写真でうまく写りません。

連続虎口:主郭から東側に一段下がった郭より右手へU字に前面に出ます。ここは土橋状で両サイドが堀です。土橋を渡ると正面に土塁があり土塁の左手を通り、くの字に進み前面に出ます。土塁の前面下には堀がまたあります。構造的に土塁で内部を遮断しており、土橋で通過するなど虎口要素と馬出し要素が混在したもので、おもしろい構造です。下の写真をご覧ください。

【歴史】

史料には松井左近を城主とあるそうです。しかしながら、遺構は天正期頃のものと推測され徳川氏の手による改修が考えられるとの事です。


  
  
城跡東端の堀切(横堀?)
  
主郭下(神社鳥居前)
  
登城口前の遅咲き桜
変形虎口・馬出しの遺構
真上の郭より    上から
横から      下方から

近くの城・関連の城:小渡城 ※

          

2018年訪城