近江 塩津浜城



ファイルNo3599

堀切・土橋、二重堀切が明瞭に残ります

            堀切と土橋                

@ しおづはまじょう 
  別名  

A住所:長浜市西浅井町塩津浜
    旧:伊香郡西浅井町

B目標地点:塩津神社
C形式:山城  D比高:130m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・竪堀・土塁
G時代/人物:室町期/熊谷氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2019年09月

  

道案内    ←登り口

北陸自動車道木之本インタを下り、国道8号線を敦賀方面に進みます。約13km先、(国道303号線との交差点の塩津の信号の手前約2km)で右折し、小さな川を渡ったところが塩津神社です。神社を右手に400mほど行くと太陽光発電パネルがあります。その手前で左折しすぐの左手の支尾根の先端に取り付きます。後は下の鉄塔まで斜面を登ります。
 
訪城備忘録

昔は塩津神社本殿右手から元愛宕神社までの登り道があったようですが、現在は崩落しているとの情報でしたので、神社の東手支尾根の裾野から斜面を登りました。城域は山の中腹の斜面に下の鉄塔と上の鉄塔がありますが、下の鉄塔のところが元の愛宕神社で城としては主郭になります。この主郭と下の塩津神社の間にもうひとつ郭群があるようですが下りませんでした。主郭から背後の斜面に登るとすぐにU字に土塁をまく郭があり、されに上にみごとに明瞭な堀切と土橋が残ります。堀切は竪堀に落ちるというより横堀状に長く、幅のある支尾根斜面の分担するように横たわります。この土橋を越えてさらに上に上がります。斜面は緩やかで、ただ郭と言う感じはしません。少し登るとまた明瞭な二重堀切が現れます。ここは堀切から竪堀に落ちています。この上は上の鉄塔で眺望が開けます。ただ、郭があるという感じではなく、二重堀切の上は城外なんでしょう。塩津浜城は平安後期から栄えた塩津の湊を監視するためのものですが、現在は主郭から湊の見える方向のみ木々は生い茂り見られません。^^; なお、塩津湊は現在の国道8号線が塩津神社を越えたところで大きく右にカーブしなから高架を通りますが、この高架の下あたりから発掘調査で湊の痕跡、遺物が出てきたようです。

主郭(元愛宕神社)
歴史

詳細は不明です。この地の地頭の熊谷氏が南北朝期から室町中期までの間に塩津湊の監視のため築城したものと考えられます。

郭と土塁    堀切
地理院地図加工 黄色が登城道/水色が城域
  
塩津神社鳥居     下の鉄塔までの斜面
主郭下     主郭切岸
主郭背後の堀切と土橋
主郭背後の堀切
主郭背後の堀切
斜面上二重堀切のひとつ
二重堀切
二重堀切からの竪堀
上の鉄塔からの眺望
上の鉄塔からの眺望
上の鉄塔からの眺望

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