近江 行市山砦



ファイルNo1802

賤ケ岳合戦時の柴田方砦群です

          堀と土塁(2007年)  

@  ぎょういちやまとりで
  別名  −−−−−
A住所:長浜市余呉町小谷
    旧:伊香郡余呉町小谷

B目標地点:
C形式:山城  D比高:450m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀・堀切・土塁
G時代/人物: 戦国期/
       柴田氏方陣城(佐久間盛政)
H満足度: 凸+

I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  林道中腹の登城口から40分
  麓から約90分

J撮影・訪問時期:2004年04月・2007年11月
           2019年11月

  

道案内  

北陸自動車道木之本インタを下り、国道8号線を横切り国道365号線に入ります。約6Km先で余呉町役場で、そこより2.5Km先の国道沿い左側の史跡案内板から、さらに2.1Km先の小谷地区で左折し、橋を渡り林道に入ります。国道そばに黒い説明板が立っています。林道に入ってすぐは、両側の草木も迫り、わだちも深くて悪路という感じですが、少し進むとわりと綺麗な林道です。数箇所窪みの深いのがある程度です。ただ、道は細く、万一、対向車が来るとすれ違うのは往生しそうです。国道の林道入口から中腹までは3.2km、比高で200mほど登ります。中腹地点に大きな登り口の案内板があります。登り口から別所山砦までは比高50m、行市山砦までは比高260mです。別所山砦にはなんなく行けますが、行市山砦は急な上り坂が二箇所ほどあります。しかし、全体にはハイキング道がしっかりとついています。<道案内写真> 麓(毛受兄弟の墓)から約3300m、別所山砦から約1600mです。
 
訪城備忘録

山腹の登城口より5分で別所山砦です、ここから尾根道を進みます。ハイキング道が続いていますが、この道は賤ケ岳の戦いの際は軍道だったんでしょうかね? 急坂を2箇所越えますが、2箇所目は塹壕のような道が二本平行に登っていて、上の突端が平坦地で堀があり、しかし、笹藪になっていて見にくいです。旧道なのかそれとも往時の見張りの郭なのか?? この箇所から少しで山頂尾根に着きます。山頂手前に逆さ凸型に土塁が巡り両端に堀があるという主郭があります。南側は堀を迂回した虎口になってるようですが、藪がきつくてよくわかりません。全体的にも藪がきつくて郭を巡る土塁の一部と堀を確認するのがせいいっぱいでした。ここから少し登ると山頂で、山頂からの眺望はすばらしく、堂木山砦・神明山砦、東野山砦、田上山砦などの羽柴氏方砦が見通せ、遠く、大嶽城(小谷城)、伊吹山、長浜の町、彦根の町まで遠望できるという感じです。なお、国道の林道入口から行市山との往復は全行程約2時間でした。帰りの林道で猪の子供5頭に遭遇しました。近くに親猪がいるんでしょうな。

2019年11月に再訪しました。相変わらずの笹藪ですが、以前に比べ堀は少し見やすく感じました。山頂からの眺めは本当にすばらしい。

山頂
歴史

天正十一年(1583年)の賎ケ岳の戦いの時の柴田方陣城で佐久間盛政の陣所でした。
土塁(手前は堀)      主郭内(左は土塁)
土塁       堀を上から
土塁と手前は堀
尾根からの眺望
現地説明板より
尾根上平坦地                     山頂全景
登り道の紅葉
山頂からの眺望
山頂からの眺望
道案内
 林道入口         山腹の登城口
別所山砦手前の土橋     尾根道(旧:軍道?)
登り道(残り1000m地点)
登り道(残り800m地点)
山頂手前の郭のような箇所

近くの城・関連の城:別所山砦 玄蕃尾城