近江/ 弥高寺



ファイルNo0778

琵琶湖を一望できる天空の山岳寺院(城郭寺院)

               主郭(本坊)土塁と城址碑

@ やたかじ 
  別名  −−−−−

A住所:米原市弥高
     旧:坂田郡伊吹町
B目標地点:

C形式:山城・城郭寺院 D比高:300m 
E現況:山林

F遺構等:土塁・堀・石積み・碑
G時代/人物: 室町期/京極氏
H満足度: 凸凸☆
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  上平寺城主郭より20分

J撮影・訪問時期:
2003年10月・2014年11月
       2015年09月・2020年09月

  

道案内 

名神高速道関が原インタを折り国道365号線を進み藤川の信号で斜め右へ県道531号線に入り伊吹山ロープウェイへ向かいます。藤川の信号より1.5Km先で右折しの今は 小さい 集落となっている上平寺地区へ入ります。伊吹神社境内(上平寺館)より登ります。上平寺城主郭まで約1時間、上平寺主郭背後の堀切から山道を進みます。途中、伊吹山五合目へという標識の所でY字を左へ進みます。(伊吹山方面には行かない) そこより、歩よい山道を20分ほど、途中、人ひとりの幅の道もあり、注意が必要です。行者谷を越えて上平寺城から約20分で弥高寺に至ります。または、麓よりの道もあります。
 
訪城備忘録

本坊は幅70m近くの広い敷地で、南・東・西の土塁が巡り、麓より本坊に続く道の大門から本坊までの両サイドに坊跡(郭跡)が続きます。大門は大きな桝形門で、外側に堀が巡り、虎口一部石積みも見られ、まさに城郭の虎口です。さらに、本坊背後の尾根先端には管制塔のような郭があり、背後に大堀切があります。この弥高寺は、眺望が抜群で、東は関が原方面、遠くに名古屋のツインタワーまで見え、西は琵琶湖・彦根方面が一望でき大パノラマです。

2020年09月に再訪しましたが、雨模様に濃い霧で眺望はまったく無しでしたが、上平寺城同様に草刈りされ、整備は行き届いています。 霧の中で幻想的かも。(笑)

本坊土塁
歴史

寺の創建は奈良・平安時代と考えられます。城郭寺院として城塞化されたのは上平寺城築城前の明応年間(1492〜1500年)に京極正経・高清の時代と考えられるようです。現在の遺構は、京極氏よりは上平寺城同様に浅井氏の改修も考えられます。上平寺城が廃城になった元亀元年(1570年)頃にここも廃寺となったようです。

    本坊虎口     大門の手前(桝形虎口)
大門        大門の堀
上平寺城から弥高寺への山道(細い尾根斜面の道をU字に進みます。)
伊吹山への登山道との分岐点(左手へ)    ロープのある細道
    U字地点     弥高側尾根斜面道
  
本坊(主郭)と土塁・虎口
本坊虎口 外から 2020年
ピークの斜面          虎口
ピーク下の土塁を巡る郭          ビーク
ピーク背後の大堀切
大門の枡形虎口土塁と堀・土橋(外側から) 2020年
上平寺城から弥高寺
琵琶湖遠望
彦根方面
名古屋ツインタワー
関ヶ原方面
伊吹山側雲海        琵琶湖遠望
本坊虎口(下から)と塔頭
本坊土塁と虎口
本坊虎口を内から 2020年
本坊から大門までの通路
大門の枡形土塁を通路側から
大門の枡形土塁を虎口外から
大門外側空堀
大門枡形虎口土塁・土橋
大門枡形内の残存石積み

近くの城・関連の城:上平寺城 上平寺館 ※