大和 黒木西城



ファイルNo2236

この辺としては珍しい畝状竪堀群のある城跡

              畝状竪堀              

@ くろきにしじょう 
  別名 

A住所:宇陀市大宇陀区黒木〜本郷
B目標地点:本郷溜池
C形式:丘城  D比高:40m 
E現況:山林

F遺構等:郭・畝状堅堀・堀切・土塁
G時代/人物:戦国期/松永氏?
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  本郷ため池展望台から10分

J撮影・訪問時期:2004年04月・2020年03月

  

道案内 

名阪国道(国道25号線)の針インタで下り、国道369号線を南下します。約10km先の玉立橋東詰めの信号を右折します。約1.2km先のひのき坂北の信号を通過し、さらに、約1.2km先の西峠の信号で直進して国道165号線を越えます。約2km先の榛原の信号で右折し国道370号線に入ります。すぐ約100m先のY字を斜め左の国道370号線を進みます。約4km先、内原の信号で左折し国道370号線を進みます。(約3km先が拾生の信号で右が道の駅宇陀路大宇陀です。) 約2.8km先の信号で左折し、宇陀高校大宇陀学舎前を通過します。400m先を信号を右折し、すぐのY字は斜め左に進みます。約1.1km先、(又兵衛桜の約500m手前)を左折します。坂を上ると右手に椿寿荘、正面が本郷溜池です。左手へ池の周りを歩ける遊歩道を進みます。約200mくらい歩くと右手に池の休憩所があり、さらに約200m先の左手の上に展望台のような広場があります。この背後を登ると城跡の中間くらいに出ます。
 
訪城備忘録

広場から斜面に入ると南北の丘陵尾根から西側に延びた派生尾根が目の前にあります。それを登り進むと左手の緩斜面の向こうの尾根の堀切が見え、手前の緩斜面には短い畝状堅堀があります。支尾根の反対側にはこれは明瞭で長い畝状堅堀が横たわっていました。このあさりの城館で畝状堅堀はめずらしい。 南北の主尾根を南側に進むと主要部の切岸に至ります。主要部は小さな郭が三つ並んでます。主要部の南下には深い堀切というか堀が東西に横たわっています。昔の古道にも見えますが。この辺の城には城跡の端に深い空堀を見ますが、遺構なのか、昔の村と村をつないだ古道の跡なのか自分は判断できないですね。 主要部から北側尾根を進むと間隔をおいて堀切が続きます。北端近くは二重堀切になってます。 本郷城・本郷東城・黒木北城・黒木東城との中では一番規模がある城です。これら五城がすべて宇陀松山城攻めの城としたら黒木西城が主要城なんでしょけど郭がやや狭いです。本当に戦闘の城という感じです。黒木北城の方が郭が広いんで居住性があるので本陣のような感じがするんですが、宇陀松山城に一番近いので違うかな。

溜池から城跡遠望
歴史

築城時期・築城者は定かではないようです。宇陀松山城以前の秋山氏の城と言う説と永禄三年(1560年)、松永久秀が宇陀を攻めた際の陣城群の中心の城という説があるようです。

尾根の堀切     緩斜面側畝状竪堀
西斜面畝状竪堀
北西緩斜面の畝状竪堀
緩斜面側畝状竪堀     尾根下段郭
西斜面畝状竪堀を上から
尾根の堀切    主要部切岸
主要部北下     主要部東側土塁状
主要部南下大堀切を見る
大堀切
大堀切を下から
北に延びる尾根堀切@
尾根堀切A(二重堀切)
尾根堀切B(二重堀切)
北西緩斜面と畝状竪堀
  
2004年当時

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