武蔵 小倉城



ファイルNo2068

遺構完存のお勧めの城跡

                        主郭虎口(外側から)    

@ おぐらじょう 
  別名 
A住所:比企郡ときがわ町田黒
    旧:比企郡玉川村

B目標地点:大福寺
C形式:山城  D比高:100m 
E現況:山林

F遺構等:郭・土塁・堀・堀切・竪堀・石積み・碑・説明板
G時代/人物:戦国期/遠山氏
H満足度: 凸凸+
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分
J撮影・訪問時期:2009年04月

  

道案内 

関越自動車道東松山インタを下り、国道254号線に入り嵐山・小川方面に進みます。6km先の嵐山渓谷入口の信号を越え、500m先、消防分署入口の信号で左折します。2kmほど進むと槻川がU字に大きく蛇行している箇所に至ります。Y字を左方向に進み、1km先の右手の山すそに大福寺が見えます。この裏手から登れます。だだ、さらに500mほど進んだ右手に中腹まで登れる林道もあるようです。
 
訪城備忘録

城は主郭と南西側の二の郭を中心部とし、主郭南に三の郭を配し、主郭東側と二の郭西側に虎口郭のような郭を付属し成り立っています。寺から登って行くと主郭の南側虎口・三の郭付近に至ります。ここに石垣に補強した土塁がわりと大規模に残っています。また、三の郭と主郭との間の堀切は岩盤露出の堀切です。主郭には北と南と東に虎口があり、主郭を取り巻く高い土塁と合わせ明瞭です。主郭は上の段と下の段で成り立ちます。二の郭は長方形の郭で、南側に規模の大きな空堀、西に大堀切があり、周囲を土塁が巡ります。二の郭南側下の帯郭の虎口には石垣の残存も認められます。主郭の東側虎口にも石垣の残存が認められ、この虎口外側は折れが入り、その先に枡形状の虎口郭があります。そして。その北側には浅くなっていますが二重堀切が残ります。中規模の城ながら技巧的で、遺構も明瞭に残り、なかなか見応えのある城跡です。なお、寺は居館跡であるようで、現在は水田ですが、堀の跡がうっすらと残っています。

城址碑
歴史

北条氏の家臣の遠山光景の居城と伝わります。天正十八年(1590年)の豊臣氏の小田原城攻めの際に落城し廃城になったようです。

主郭南虎口下の土塁石垣              岩盤の堀切   
主郭南側土塁と虎口
主郭虎口(北側)            二の郭虎口
二の郭の大きな横堀
        二の郭            主郭東虎口(内側から)と石積み痕跡
主郭内通路                 枡形虎口郭
二重堀切のひとつ               二の郭南側下の郭
  
現地案内板より               大福寺と背後は城跡
大平山側と菜の花               大福寺の桜

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