山城 一乗寺延暦寺山城



ファイルNo3569


              土塁を伴う郭              

@ いちじょうじえんりゃくじやまじょう 
  別名 延暦寺一本木西城 一本木西城 

A住所:京都市左京区一乗寺ヌノ滝
     〜滋賀県大津市山中町

B目標地点:比叡山トライブウェイ登仙台(一
      本木)駐車場

C形式:山城  D比高:450m 
E現況:山林

F遺構等:郭・堀切・土塁
G時代/人物:戦国期/浅井・朝倉氏
H満足度: 凸凸
I最寄の駐車位置からの主郭までの所要時間:
  20分

J撮影・訪問時期:2019年06月

  

道案内 

比叡山トライブウェイの星野リゾート前にある登仙台駐車場・展望台(旧一本木駐車場)から右手の今は使われていない学校の施設の前を通り、奥にある通信中継局の門前で右に入り、中継局沿いを進み中継局の西側に出ると尾根道が続いています。500mほど先が城跡です。
 
訪城備忘録

一騎掛けのような尾根道を京都方面に進むと500m進むと道が90°右手に曲がる箇所があり、この上が主郭で、道はなだらかに下りていき、主要部を過ぎると広い平坦地がありここで90°左折になります。谷筋を下りていく感じですが、左手は主要部、右手は別の郭群になります。その先も尾根道は延々とありますが、どこまで城域なのかよくわかりません。この道が白鳥越えの道なんだと思います。城域は主郭から三段の主要部があり、堀切状を越えると堀切側に三日月の土塁がある小郭があります。白鳥道が90°左に曲がって緩やかに下りていく右側にも郭群があり、先端部はひときわ高く、3方向に土塁がある郭があります。下っている道には関所と言うか虎口的な地形があり、それを越えるとまた90°右手に曲がって一騎掛け状の尾根道を進む感じです。その右手側の谷部に土塁が横たわり京都への防衛線を構築しているようです。
比叡山トライブウェイには一本木南遺構夢見ケ丘砦などの元亀騒乱時浅井・朝倉方陣城がありますが、ドライブウェイの建設で破壊されているようです。

 浅井・朝倉方城郭 : 比叡山延暦寺城郭遺構 壺笠山城 神興山白鳥砦
 織田方城郭 :     宇佐山城

中継局を尾根側から
歴史

築城時期は定かではないようです。元亀元年(1570年)、織田氏と対峙した浅井・朝倉氏の連合軍が立て籠もった陣城のひとつとされます。ただ、陣城にしては、白鳥越えの道を取り込み、広域で技巧的な縄張りでもあるため、これ以前にも城郭機能があったかもしれません。元亀二年(1571年)には織田信長は叡山焼き討ちをしました。

正面主郭切岸       堀切状
主要部西側堀切状
尾根から比叡山頂上遠望
一本木
一騎掛けのような尾根道
一騎駆けのような尾根道
  
主要部手前堀切状 右の郭には三日月状の土塁
主要部段郭
主要部虎口?郭内から
主郭
主郭南側下腰廓
主要部下の平坦地
主要部下の平坦地(ここで白鳥越えの道は90°曲がる)
城域の中を進む白鳥越えの道
城域の中を進む白鳥越えの道
城域の中を進む白鳥越えの道の虎口状
城域の中を進む白鳥越えの道の虎口状
城域の中を進む白鳥越えの道の虎口状
主要部反対側の郭
土塁を伴う郭
谷間の土塁 京都側の防備用の土塁らしい
城域から京都一乗寺方面に歩いた尾根道
延暦寺一本杉南遺構 2366  大津市坂本本町
夢見ケ丘砦 2367  大津市坂本本町(夢見ケ丘駐車場)

近くの城・関連の城:比叡山延暦寺城郭遺構 壺笠山城 神興山白鳥砦 宇佐山城